質問
名古屋でお菓子の製造卸業を営んでいます。
創業より今年で53年を迎えます。
お菓子業界では、新商品のお菓子を出しても生き残ることは
ほとんどできません。
昔ながらの名前の、よく知れているお菓子が長く生き延びています。
新種のお菓子は毎日発売されています。
コンビニなどに行くとわかりますが、毎日のように
新発売のお菓子が並んでいます。
しかし、生き残れるのはほんの一握りの厳しい業界です。
過去のヒット商品で食いつないでいるような状態です。
当社でも、いくつか新商品を出してはいるのですが、なかなか上手くいきません。
そこで、一番問題になるのがテストのやり方です。
今ではインターネットも普及してきて、テストに使ったのですが
なかなか結果が見えません。
そこで、豊田さんに教えていただきたいことは、
DMテストのメリットとデメリットです。
新商品の開発をやめることはできないので宜しくお願いします。
回答
なるほどよく分かりました。DMテストのメリットとデメリットですね。
確かにテストが必要な商品です。
コンビニで新商品のお菓子を買って、気に入り、
再度買いに行ったときにはもう販売していないことを
経験しているので、新商品の生き残りがいかに難しいかが分かります。
DMテストは大企業だけではなく、中小企業でも上手く行うと
メリットが出る方法です。具体的なお話をしていきます。
実は、DMテストを行う場合には3つの時期により
メリットも変わりますが、すべての場合を想定して
実質的に得られるメリットは以下の10個になります。
1 お客さんをグループ分けするために使える
2 価格のテストができる
3 ライバルにわからないようにできる
4 優良顧客のみにテストできる
5 2通りの比較テストだけでなく4通り・5通りの同時テストができる
6 自社でやる場合は少額で行える
7 インターネットに比べ、信頼性を高くすることができる
8 ダメな場合にやめても信用が落ちない
9 世間の目に触れずにできる
10 地域を絞ってテストできる
デメリット
1 秘匿性がないので正直な意見でないものも含まれる
2 インターネットアンケートに比べスピードが落ちる
3 インターネットアンケートに比べて手間がかかる
4 インターネットアンケートに比べて価格が高くなる
5 人に集まってもらう方法に比べ質問を自由に変更していけない
DMテストについては、優良顧客など自社のお客さんに
テストできるため、効果的です。
自社の優良顧客で、反応がよくない場合には、
自社の顧客層以外のところで反応が取れるかテストできます。
しかし、自社の優良顧客に支持されない商品の場合には
自社のキャラクターがあっていないため、
新商品の販売が難しくなる可能性があります。